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【2024/11/23 15:52 】 |
白石一郎著「戦鬼たちの海」UPしました
切腹には色々な作法があったようだ。
切腹の前にの食事は限りなく薄いものにする。(消化できないものが出ると見苦しいから)
腹の肉を寄せて刀を刺し、それが戻る力で一文字に裂くなどがあったようだ。
ただ、こんなもんで人間は死なないから、首を討つ介錯人が必要になる。

戦国時代の詳しい作法ははっきりしないが、自分で自分の首を切り落とした人物がいた。

関ケ原の戦いで息子を東軍に与させ、自らは西軍に与した九鬼嘉隆がその人。
結局、わずか一日の戦闘で西軍は壊滅したわけだが、西軍に与した嘉隆は息子・守隆の重臣・豊田五郎左衛門の説得で自刎(じふん)した。

自刎とは、自分で自分の首をはねて死ぬこと。
しかしそんなことが出来たのだろうか??

嘉隆はそれほど苛烈な人物だったが、息子・守隆もまた苛烈で、父に自裁を勧めた豊田五郎左衛門を鋸引きの極刑に処した。

鋸引きとは、織田信長が杉谷善住坊の処刑で使った方法で、罪人を首だけ出して土に埋め、切れ味の悪い鋸で少しずつ引いて殺す残忍な方法。

九鬼の「鬼」がこのようなこうとを行わせたのであろうか。。。


「海王伝」「戦鬼たちの海」 白石一郎著
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